「2型糖尿病と診断され、新しい治療薬の選択肢を知りたい」
「血糖値やHbA1cが高めだと指摘されたが、現在の治療を続けても十分に下がらない」
「主治医から治験という選択肢を提示された、または自分から探してみたい」
──そんな方を対象とした治験が、全国の医療機関で募集されています。ぺいるーとでは全国で現在募集中の糖尿病の治験・臨床試験モニターを掲載しています。
糖尿病の治験で多い参加条件の例
- 2型糖尿病の診断を受けている方(HbA1c 6.5%以上が目安)
- 20歳〜75歳程度
- 食事療法・運動療法、または経口血糖降下薬による治療を継続中の方
- BMI25以上で2型糖尿病を合併している方(肥満症合併型)
- 通院または短期入院が可能な方
※実際の参加条件は治験ごとに大きく異なります。各案件の詳細をご確認のうえお申し込みください。
目次
糖尿病を対象とした治験とは

糖尿病は、インスリンの分泌不足やインスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)によって血糖値が慢性的に高くなる疾患です。日本糖尿病学会では大きく1型糖尿病・2型糖尿病・その他の特定の機序による糖尿病・妊娠糖尿病の4つに分類しており、患者数のおよそ9割を2型糖尿病が占めるとされています。
糖尿病の標準的な治療は、食事療法・運動療法を土台として、必要に応じて経口血糖降下薬や注射薬(インスリン・GLP-1受容体作動薬など)を組み合わせる形が一般的です。しかし、これらの治療を行っても十分な血糖コントロールが得られないケースや、合併症(網膜症・腎症・神経障害など)のリスクが高いケースもあり、より効果的で安全な治療薬の開発が世界的に続けられています。
治験(臨床試験)は、こうした新しい治療薬の有効性と安全性を確認するために、製薬企業や医療機関が実施する研究です。糖尿病は治験ニーズの非常に大きい領域で、ぺいるーとに寄せられる治験募集情報の中でも、糖尿病関連の試験は年間を通じて継続的に募集されています。
BMI値の具体的な計算方法や、治験参加時のBMI条件については下記の治験とBMIのページで計算ツールとともに詳しく解説しています。
身長(cm)と体重(kg)を入力してください。 治験(臨床試験)に応募すると、多くの場合「BMI」の条件を目にします。BMI(Body Mass Index)は身長と体重から算出される体格指数で、計算式は次のとおりです。 BMIの計算式 BMI = 体重(kg) ÷ 身...
糖尿病の治験で開発されている新しい治療薬
糖尿病の治療薬は、肥満症と並んで近年もっとも開発が進んでいる領域のひとつです。ぺいるーとに寄せられる治験募集情報の中でも、糖尿病関連の試験は年々増加傾向にあります。

インクレチン関連薬の新世代治験
GLP-1受容体作動薬は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発され、現在も新規メカニズムを持つ薬剤や、より少ない投与回数で効果を発揮する薬剤の治験が国内外で進められています。週1回の自己注射タイプ、経口タイプに加え、近年ではGIP/GLP-1の両方に作用するデュアルアゴニストや、グルカゴンを含めたトリプルアゴニストの治験も活発に行われています。
新しい経口血糖降下薬の治験
SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬、ビグアナイド薬などの既存カテゴリに加え、新しい作用機序を持つ経口薬の治験も進められています。注射に比べて投与のハードルが低く、毎日の服薬で継続できる点が特徴で、第Ⅰ相〜第Ⅲ相のさまざまな段階で治験が行われています。
肥満症合併型の通院治験
2型糖尿病は、肥満症・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病を合併している方が多く、これらをまとめて治療対象とする複合的な治験が増えています。BMI25以上・2型糖尿病合併といった条件で募集されるケースが多く、通院型が中心です。来院回数は試験によって異なりますが、月1〜2回の通院を半年〜1年以上かけて行うものが一般的です。
既存薬の追加データを取る治験(第Ⅳ相試験)
すでに承認されている糖尿病治療薬について、長期使用時の安全性や、特定の合併症を持つ方での効果を改めて検証する試験(市販後臨床試験/第Ⅳ相試験)も行われています。新薬開発とは異なり、すでに使用実績のある薬剤を対象とした試験です。
試験のフェーズ(第Ⅰ相〜第Ⅳ相)ごとの違いについては治験の種類のページで詳しく解説しています。治験で使用される薬剤の詳細や承認状況については、日本糖尿病学会のガイドラインや、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の情報をご参照ください。
ぺいるーとに掲載される「治験」「健康食品モニター」「化粧品モニター」は、法律上・制度上の位置づけが異なります。応募の前に「自分が参加する案件は、治験なのか、それ以外のモニターなのか」を整理しておくと、報酬の仕組みや参加のハードルを理解しやすくなります。 このページでは、参加者の視点から「治験」...
1型糖尿病とiPS細胞由来の再生医療
インターネット上では「1型糖尿病 iPS細胞 治験」というキーワードで検索される方が多くいらっしゃいます。これは、国内の大学研究機関で進められているiPS細胞由来の膵島(膵β細胞)移植に関する研究を指していると考えられます。
iPS細胞を使った1型糖尿病に対する再生医療の研究は、京都大学などの研究機関で進められていますが、これらは大学病院の臨床研究として実施されることが多く、参加には主治医からの紹介や厳密な適格性基準が必要となります。ぺいるーとで扱う治験募集は、主に製薬企業の主導で行われる治験(企業治験)が中心のため、現時点ではiPS細胞由来の再生医療に関する募集は基本的に取り扱っていません。
再生医療を含む先進的な研究への参加をご希望の場合は、まず主治医にご相談いただくか、各大学病院の臨床研究情報を直接ご確認ください。一方で、2型糖尿病の方を対象とした薬剤治験は、ぺいるーとでも継続的に募集情報をご紹介しています。
糖尿病があると治験に参加できないと聞いた方へ
「糖尿病があると、治験に参加できないのでは」というご質問をいただくことがあります。これは、治験の種類によって参加条件が大きく異なることが背景にあります。
治験には、大きく分けて「健康な方を対象とした健常人試験」と「特定の疾患を持つ方を対象とした試験」があります。糖尿病の治療中の方や HbA1c が高めの方は、健常人試験には参加が難しいことが多い一方、糖尿病対象の試験では、診断や治療歴がむしろ参加の前提となります。
健常人試験の場合
健常人試験は、健康な成人を対象に、新しい薬の安全性や体内での動きを確認する初期段階の試験です。多くの場合、糖尿病・高血圧などの治療中の方は参加できない条件が設定されています。入院型(宿泊を伴う)の試験が中心で、健康基準を満たす方のみが参加できます。
糖尿病対象試験の場合
糖尿病対象試験は、2型糖尿病と診断された方や、HbA1c・空腹時血糖値などが一定以上の方を対象に、新しい治療薬の有効性や安全性を確認する試験です。糖尿病の治療歴があることがむしろ参加の前提となるため、健常人試験で対象外とされていた方でも、対象試験には参加できる可能性があります。通院型(外来通院)の試験が中心で、血糖値・HbA1c・体重・自覚症状の変化などを継続的に評価することが多くなります。
糖尿病の治験に参加できる方の例
糖尿病の治験の参加条件は、試験ごとに細かく設定されますが、おおむね以下のような状態の方が対象になることが多いです。
- 2型糖尿病と診断され、HbA1cが6.5%〜10.0%程度の方
- 食事療法・運動療法、または経口血糖降下薬で治療中の方
- BMI25以上で2型糖尿病を合併している方
- 健康診断で空腹時血糖値・HbA1cを指摘されている方(未治療または治療開始前の方)
- 糖尿病性腎症・神経障害などの合併症をお持ちの方(試験により対象範囲が異なります)
事前の健康診断(スクリーニング)で重視されるポイントについては治験合格のコツのページでも解説しています。
入院の治験に参加する際、事前の健康診断に合格するためのコツや合格率は、誰もが気になるところです。 この記事では、健康診断に合格するためのポイントや、治験参加までの流れ、入院中のスケジュールについて詳しく解説します。初心者の方でもわかりやすいよう、入院の治験の全体像を余すことなく網羅しました。 ...
過去案件で多かった参加条件の傾向
- 2型糖尿病と診断され治療中の方が中心
- BMI27以上の2型糖尿病の方(肥満症合併型)
- 高血圧・腎臓病・脂質異常症などを合併している方
- 中性脂肪が高めの2型糖尿病の方
- 歩行時にふくらはぎや太ももに違和感・痛みがある2型糖尿病の方
- 食事療法ツールの開発に協力いただける糖尿病の方
- 東京都中央区など実施医療機関に通院可能な方
- 通院型が中心、月1〜2回程度の通院を半年〜1年以上
糖尿病の治験に参加できない場合がある例
糖尿病の診断があっても、試験ごとの基準により参加が難しい場合があります。代表的な例をご紹介します。
- 1型糖尿病の方(2型糖尿病対象試験への参加は基本的に難しい場合があります)
- 妊娠中・授乳中の方、または近い将来妊娠を予定されている方
- コントロール不良の重度の糖尿病、糖尿病ケトアシドーシスの既往がある方
- 活動性の悪性腫瘍、重度の腎機能障害・肝機能障害をお持ちの方
- 他の治験に現在参加している方、または直近に参加していた方
これら以外にも、試験ごとに細かい除外基準が定められています。条件に合うかどうかは、ご自身で判断される前に、ぺいるーとを通じてお問い合わせいただくか、実施医療機関でご相談ください。
糖尿病の治験は危険ですか?安全性の仕組み
治験への参加を検討される方からよくいただくご質問が「治験は危険なのではないか」というものです。糖尿病の治験はすでに承認された治療薬と比較する形で実施されることが多く、安全性確保の仕組みが法律で定められています。
国内で実施されるすべての治験は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への届け出と、GCP省令(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)の遵守が義務付けられています。さらに、各医療機関に設置された治験審査委員会(IRB)が、試験の科学的妥当性・倫理性・参加者の安全確保について事前審査を行います。
糖尿病の治験では、参加期間中に定期的な血液検査・血糖測定・診察が行われるため、通常の外来通院よりむしろ検査頻度が高くなる場合もあります。低血糖などの副作用が生じた場合は、医療機関がすみやかに対応する体制が整えられており、何か体調の変化を感じた際にはいつでも担当医師に相談することができます。
また、治験参加はあくまでご本人の自由意思に基づくもので、説明文書(同意説明文書)を読んだうえでのインフォームド・コンセントが必須です。途中で参加をやめる(同意撤回)ことも、ご本人の判断でいつでも可能で、その後の通常診療に不利益が生じることはありません。
ご加入中の生命保険・医療保険への影響や、糖尿病治療中の主治医との連携については、参加前の説明会で詳しく確認できます。不安な点は遠慮なく実施医療機関の治験コーディネーター(CRC)にご相談ください。
「治験で死亡事故はあったの?」 「治験の副作用で後遺症が残ることはあるの?」 「治験の高額な報酬は危険度が高いから?」 治験に対して、このような印象や疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。 日本では年間数万人規模の方が治験に参加していますが、多くの参加者は問題なく試験を終えてい...
糖尿病の治験に参加するメリット
糖尿病の治験に参加することには、新しい治療への協力という社会的意義に加えて、参加者ご自身にもいくつかのメリットがあります。
- 新しい治療薬を、承認前の段階で試せる機会がある
- 通常の外来診療では行わないような、詳細な血糖・HbA1c・各種血液検査が無償で受けられる
- 参加期間中、専門医による継続的な血糖管理を受けられる
- 通院や検査にかかる時間・交通費に対して、負担軽減費が支払われる(金額は治験ごとに異なります)
- 新しい糖尿病治療の選択肢を広げる、社会的に意義のある活動に参加できる
なお、治験に支払われる「負担軽減費」は、参加者の通院時間や交通費などの負担を軽減するために設定される費用であり、労働の対価としての報酬ではありません。金額や支払い条件は治験ごとに異なるため、各案件の詳細ページや説明会にてご確認ください。
「治験の報酬は魅力的だけど、実際に参加した人はどう感じたんだろう?」 治験について詳しく知らないと、「高額=危険なのでは?」と不安に感じる方も少なくありません。さらに、ネット上には不安を煽る情報も多く、余計に心配になってしまうこともあります。 そこで、ぺいるーとでは、実際に治験や健康...
糖尿病の治験の参加の流れ
糖尿病の治験に参加するまでの一般的な流れは、以下のとおりです。
- ぺいるーとに会員登録:お住まいの地域・年齢・既往歴・服薬中の薬などをご登録いただきます。
- 糖尿病関連の募集情報をチェック:タグ「糖尿病」のページから、現在募集中の案件をご覧いただけます。マイページ・メールで新着情報もお届けします。
- 参加申し込み:気になる治験があれば、案件ページからお申し込みください。実施医療機関または受託機関から、後日ご連絡が入ります。
- 説明会・スクリーニング:治験の内容・期間・検査スケジュール・負担軽減費などについて、医師・治験コーディネーター(CRC)から詳しい説明を受けます。同意のうえで事前健康診断(スクリーニング)を受けていただきます。
- 治験開始:スクリーニング合格後、治験プロトコルに沿って通院・服薬・検査を継続します。
治験に参加してみたいけれど、応募から実際の試験参加までどのような流れで進むのか、わからない方も多いのではないでしょうか。治験は、医師による説明や同意、事前検診などの手続きを経て、安全に配慮しながら進められます。 このページでは、治験参加の流れを、会員登録から本試験参加までの6ステップとともに、...
糖尿病の治験に関するよくある質問
Q. 糖尿病の治験で報酬はもらえますか?
治験は労働ではなく医療行為への協力という位置付けのため、いわゆる「報酬」ではなく、通院時間・交通費などの負担軽減費として一定の金額が支払われます。金額は治験ごとに異なり、通院型は1回7,000円〜1万円程度です。詳細は各案件ページをご確認ください。
治験は、新しい薬や治療法の開発を支える重要なボランティア活動ですが、一般的なボランティアとは異なり、「報酬」が得られる点もその大きな魅力のひとつとなっています。 なお、治験で支払われるお金は「謝礼」や「謝礼金」と表現されることもありますが、この記事では「報酬」という言葉で統一して説明します。 ...
Q. 糖尿病の治験はバイト感覚で参加できますか?
治験はアルバイトではなく、新しい医薬品の有効性・安全性を確認するための医療研究です。参加には主治医との情報共有や事前の健康診断(スクリーニング)、治験期間中の通院・服薬・検査スケジュールの遵守が必要です。負担軽減費が支払われる仕組みは共通していますが、参加の意義や責任はアルバイトとは大きく異なります。詳しくは各案件の説明会でご確認ください。
Q. 糖尿病の治験は危険ではないですか?
すべての治験はGCP省令に基づき、PMDAへの届け出と治験審査委員会(IRB)による事前審査を経て実施されます。参加期間中は通常の外来診療より頻繁な検査・診察があり、副作用が生じた場合の対応体制も整えられています。詳しくは本ページの「糖尿病の治験は危険ですか?」の項目をご覧ください。
Q. 1型糖尿病のiPS細胞治験に参加したいのですが
iPS細胞由来の膵島移植などの再生医療の研究は、主に大学病院の臨床研究として実施されており、ぺいるーとでは取り扱いがございません。各大学病院の臨床研究情報を直接ご確認いただくか、まずは主治医にご相談ください。一方、2型糖尿病の方を対象とした薬剤治験は、ぺいるーとで継続的にご紹介しています。
Q. 現在、糖尿病の薬を服用していますが参加できますか?
治験ごとに、参加可能な治療歴・服薬中の薬剤の条件が細かく設定されています。一般的には、メトホルミンなど特定の薬剤による治療を一定期間継続していることが参加条件となるケースが多く、服薬中であることが必須となる試験もあります。詳しくは各案件の詳細ページ・説明会でご確認ください。
Q. 主治医に相談せずに参加できますか?
治験参加にあたっては、現在通院中の主治医との情報共有を強く推奨しています。試験によっては、主治医からの紹介状や治療歴の確認が必要となるケースもあります。治験参加後も、糖尿病以外の体調管理は通常通り主治医にご相談いただけます。
Q. BMIが高めですが、糖尿病の治験には参加できますか?
2型糖尿病と肥満症は併発するケースが多く、BMI25以上・2型糖尿病合併といった条件で募集される肥満症合併型の治験が数多く実施されています。BMI制限がむしろ参加条件としてプラスに働くケースもあります。詳しくは下記の治験とBMIのページもご覧ください。
身長(cm)と体重(kg)を入力してください。 治験(臨床試験)に応募すると、多くの場合「BMI」の条件を目にします。BMI(Body Mass Index)は身長と体重から算出される体格指数で、計算式は次のとおりです。 BMIの計算式 BMI = 体重(kg) ÷ 身...
「健康診断でBMIや内臓脂肪を指摘された」 「食事療法・運動療法を続けても十分な減量効果が得られない」 「肥満症や生活習慣病と診断された」 ──そんな方を対象とした治験が、全国の医療機関で募集されています。ぺいるーとでは全国で現在募集中の肥満症の治験・臨床試験モニターを掲載しています。 ...
ぺいるーとでは、全国で現在募集中の糖尿病・血糖値・HbA1c関連の治験・臨床試験モニターを継続的に掲載しています。東京都中央区の通院治験、札幌市清田区の健康食品・サプリメントモニター、BMI25以上の方を対象とした肥満症合併型治験など、ご自身の状態や条件に合う案件を探していただけます。
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