副業

副業として見る治験。治験は副業に向いてる?

治験と副業

正確には、「副業」という分類ではなく「有償(お金が支払われる)ボランティア」に分類される治験。

治験で生活ができるといった内容の本が出版されていたりもしますが、実際に治験はそんなに稼げるのでしょうか?

今回は、治験が副業としてどれくらい稼げるのかを検証していきたいと思います。

ちなみに、副業だのボランティアだのと言っても、収入は収入なので雑収入として課税対象になります。

治験の報酬にかかる税金についての詳細はこちらの記事を参照ください。

治験を副業とするハードル

さて、私たちが治験に参加しようとした場合に、まず頭をよぎるのはその「治験の危ないイメージ」ではないでしょうか。

治験は副業として「稼げ」というイメージもある反面、実際にはそのようなイメージをお持ちの方も少なくありません。

また、それ以外にも、スケジュール調整や参加条件など、治験に参加するには思ったより多くのハードルがあります。

もし仮に、治験に参加できる条件をすべて満たしていたとしても、治験には休薬期間というルールがあり、一度治験に参加すると、次の治験に参加するまでに3〜4ヶ月の期間を空けなければいけません。

入院の治験モニターは副業としてどれくらい稼げる?

では、上述したような制限もクリアした上で、治験にフルで参加できたとしたら、どれくらいの報酬になるか計算してみましょう。

参加スケジュール的に現実的。且つ、募集が頻繁におこなわれている短期間(2泊3日を2回)の入院の治験に参加した場合を例に考えてみましょう。

2泊3日を2回の治験(合計4泊6日)は、大凡の謝礼報酬が100,000円〜120,000円になります。休薬期間などを考えると参加できて年に2回か3回。つまり、年に20万円〜36万円くらい。月に換算すると2〜3万円くらいの報酬金額になります。

しかし、これはあくまでも合格率40%といわれる治験の事前検診に毎回合格し、休薬期間が空いたタイミングで運よく自分のスケジュールに合った治験の募集がある場合に限るため、実際にはもっと少なくなるでしょう。

副業として入院の治験にご応募いただく方の中には、参加できて当たり前と思われてる方が多いようなのですが、実際その応募者の半数以上は参加できません。しかし、もし不合格だったとしても諦めることはありません。一度参加できなくても大きな問題がなければいつかは参加できるようになるはずです。

通院の治験は副業としてどれくらい稼げる?

上の例では、治験の中でも「高額」と言われている健康成人が参加できる入院の治験を例に考えてみましたが、持病がある方向けの通院の治験は副業としてどれくらい稼げるのでしょうか?

治験の通院・入院タイプの違いについてはこちらをご覧ください。

通院タイプの治験は、自己負担もありますが、基本的に通院毎に1万円の報酬が支払われますしかし、通院の治験の場合は、治験(通院)期間が3ヶ月など短期間の場合もあれば、5年以上の長期間だったりと様々です。そのため、休薬期間を考慮する必要があったりなかったりするため、一概にいくらもらえるとは言えません。

ですが、通院のスパンは約2週間から1ヶ月に1度なので、休薬期間などを考慮しなければ、やはりこちらも入院の治験同様に月2万円程度の報酬ということになります。

通院タイプのモニターには、他にも健康食品や化粧品などの日帰りモニターもあります。こちらも基本的には通院だけで終わるため参加しやすいでしょう。

治験モニターはどういう人に向いてる?

治験の入院タイプと通院タイプ。そのタイプ別に、参加に向いている人・向いていない人を分けると下図のように分けることができます。

入院タイプ通院タイプ

  1. 時間に余裕があり健康な人=入院の治験
  2. 持病がある人=通院の治験

時間に余裕があり健康な人

まず、「時間に余裕があり健康な人」。

健康であっても時間に余裕のない方は入院の治験に参加できません。また、それとは逆に、時間に余裕があっても健康ではない方は基本的(※)に入院の治験に参加することはできません。

※持病がある方向けの入院の治験もありますが、多くはありません。

つまり、時間に縛られるタイプの代表的な職業「サラリーマン」の参加は難しいため、参加するとしたら有給を使うか、入院期間が金・土・日など週末の募集を狙って参加するかしかありません。しかし、治験はごく一般的な医療機関でおこなわれるため、そのほとんどは平日にかけておこなわれます。

結果、自ずと入院タイプの治験に参加できる方は、フリーターや自営業・フリーランス、大学生などに絞られます。

募集中の入院の治験モニター

持病がある方

もう一方の「持病がある人」ですが、例えば生活習慣病の糖尿病や高血圧や、アレルギー疾患のアトピーや喘息などの持病をお持ちの方は、通院タイプの治験に参加できる可能性があります。

そのような方は、普段から自腹で治療費を支払っていたものが、治験に参加することによって通院毎に7,000円もしくは1万円の謝礼(負担軽減費)が支払われます。初診料や再診療はかかりますが、通院毎の謝礼はそれを充分に上回りますので、副業としても非常に魅力的なものになります。

治験で支払われる報酬についてはこちらもご覧ください。

また、副業としてだけではなく、薬をもらうためにルーティン化しているかかりつけ医への通院を、その道の専門医に今一度しっかり診察してもらうセカンドオピニオンとしてもメリットがあります。基本的に時間に余裕がなくても参加できますが、かかりつけ医に通院していた時より通院時間が長くなったり、通院頻度が高くなる可能性があるので注意が必要です。

ただし、薬の開発にも流行り廃りがあり、常時持病の治験募集がおこなわれているとは限りません。そのため、機を逃すとなかなか参加することができないため、副業として向いていない側面があります。

また、公務員の方などで、副業規定や職務専念義務に違反する可能性のある職種は、万一を考えて参加を控えた方が良いかもしれません。

募集中の通院の治験モニター

治験と他の副業との合わせ技

想像してたよりずっと稼げない?と思った方も多いかもしれませんがいかがでしょうか。

もちろん、冒頭でご紹介した入院の治験の例は短期入院の治験の場合ですので、それこそ30泊で60万といった長期の高額な治験に参加した場合は話が変わってきます。しかし、そのような長期入院の治験は実施数として多くはありませんし、そこまでスケジュールを空けられる方というのも稀だと思います。

ここまで読んで、「ん〜…やっぱり治験はやめよう」と思った方!

実は、治験とその他の副業を合わせた副業の合わせ技とも言える効率の良い方法があります。例に挙げた入院タイプの治験は、入院中の検査以外の時間は基本的に何をしていても自由です。

そのため、その時間を利用してできる副業とは非常に相性が良いのです。

治験と相性が良い副業

スマホやパソコン1つでできる副業

治験と相性が良い副業。

それは、パソコンやスマホ一つでできる副業です。

例えば、

  1. WEBライターや動画制作、プログラミングなどのクラウドソーシング系
  2. ブログやアフィリエイト
  3. 株式投資やFX

などの副業です。

実際に、自分を追い込むため外界の誘惑を断ち切って、治験参加中これらの副業に打ち込む方も多くいらっしゃいます。

また、副業ではありませんが、バイトをしない代わりに治験に参加している時間を勉強時間に充てて、効率よく弁護士資格を取得した方などもいますので、学生さんは勉強や宿題・資格取得の時間に充てるなど、暇を持て余すだけではなく充実した時間を過ごせるように工夫してみましょう。