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女性が参加できる治験が少ない理由と女性におすすめのモニター

「治験」と聞くと、健康な若い男性がお薬を試す高額なアルバイトというイメージが強いと思いますが、女性でも参加できるモニターはあるのでしょうか?

結論からいうと、女性でも参加できるモニターはあります。しかし、一般の方が治験と聞いて真っ先にイメージするような謝礼が高額な入院の治験に参加できる可能性はほぼ皆無です。

稀に健康な女性を対象とした入院の治験も存在しますが、そのような治験は基本的に閉経後の女性を参加対象としており、子宮内膜症など女性特有の疾患や女性の患者さんが多い骨粗しょう症などの数少ない種類にとどまります。

ぺいるーとでも、女性を対象とした入院の治験を募集することがありますが、毎回大きな反響があります。

その理由には、治験数が少ないという理由以外にも、入院の治験は他の治験と比べて報酬額が高くなる傾向があったり、普段家族に費やす時間が多く、なかなか自分の時間がとれない主婦の方が、入院中は家族と離れてゆっくりと自分の時間を持てることも人気の理由となっています。

今すぐに、募集中の女性向けモニター情報をご覧になりたい方は、以下のボタンからご覧ください。

女性のモニター特集!

女性向けの治験が少ない理由3つ

女性の治験が少ない理由

冒頭で述べたように、入院の治験モニターの対象者は圧倒的に男性の方が多いのですが、なぜ女性の割合が少ないのでしょうか?

その理由は、男性と女性の体の機能の違いや、妊娠への影響が原因となっています。

理由その①:ホルモンバランスの影響

一般的に、20代〜40代の女性は若く健康的な年代ですが、体の仕組みの1つとして月経があります。

月経により女性のホルモンバランスは変わりやすく、薬の効果もホルモンバランスによって左右されやすいなります。そのため、正確なデータの収集が難しいため、男性に比べて女性の治験は少ない傾向があります。

理由その②:妊娠への影響

女性は妊娠し、子供を産むことが考えられます。

治験は開発段階の薬を試していただく必要がありますが、この時点ではまだ赤ちゃん(胎児)に与える影響について情報が少ない中でおこなわれます。

そのため、万が一にでも「将来、妊娠した時に何かあったら」という問題を排除し、未然に防がなければいけません。つまり、女性の身体と妊娠した時のお子様の安全を守るための予防措置でもあるのです。

このような背景から治験のルールとして、男女問わず治験参加中の避妊を義務付けています。

理由その③:厚生労働省の指針

厚生労働省の新医薬品の臨床評価に関する指針には以下のような記述があります。

第 一 段階的進め方

通常、臨床試験は第Ⅰ相、第Ⅱ相及び第Ⅲ相と順に進めて行く。

  1. 第Ⅰ相試験は、治験薬を初めてヒトに適用する試験で、原則として少数の健康男性志願者 において、治験薬について臨床安全用量の範囲ないし最大安全量を推定することを目的と し、あわせて吸収・排泄 などの薬物動態学的検討を行ない、第Ⅱ相試験に進み得るか否か の判断資料を得るための試験である。

厚生労働省:新医薬品の臨床評価に関する一般指針について

治験の専門用語もあり分かりづらいと思いますが、治験の開発段階である第I相試験とは主に入院タイプの治験のことを指しています。

また、ここには「特別な理由のない限り、健康成人男子志願者を対象とする。」とも明記されており、参加者は原則として健康男性志願者と定められています。

※治験の開発段階についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

このように、そもそも国の指針に明記されているため、女性を対象とした入院の治験は少ないのです。

それでは、いよいよ次の項目から、女性におすすめのモニターについて説明していきます。

女性が参加しやすいおすすめのモニター3選!

女性が参加しやすいモニターの種類

女性におすすめのモニターは以下の3つがあります。

  1. 通院の治験(持病がある方向けの治験
  2. 化粧品モニター(美容を目的とした臨床試験
  3. 健康食品モニター(健康維持したい方向けの臨床試験

治験と臨床試験の違いについては以下の記事をご覧ください。

それでは、おすすめモニター3つを具体的な例とともにご紹介していきましょう。

おすすめ1:通院の治験モニター

お薬の治験

お薬の開発には段階(フェーズ)があり、このうち、持病をお持ちの方を対象におこなわれる第Ⅱ相試験(フェーズⅡ)以降の治験は、基本的に男女関わらず参加できます。

※治験の開発段階についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

女性だから参加できる治験

女性が参加できる治験

この通院の治験モニターには、高血圧や糖尿病などの生活習慣病はもちろん、子宮内膜症や月経過多、更年期障害の症状を緩和する薬など、女性特有の疾患の治験もあります。

また、ニキビやアトピー性皮膚炎など肌に関する塗り薬の治験もあり、保護者の同伴が条件にはなりますが未成年でもご参加いただけることも多いのが特徴です。

参加の際の報酬(負担軽減費)も、1回の通院ごとに7,000〜10,000円が支払われますので、気になっていても受診するまでには至らなかった症状や、長年放置されていた持病の治療を始める大きなチャンスでもあります。

※治験の報酬についての詳細は、下記の記事をご覧ください。

通院の治験モニターの募集例

治験の募集例(女性)

■ 子宮内膜症

20~30代の女性に多いといわれている子宮内膜症。

婦人科検診などで子宮内膜症の指摘は受けたものの、治療をしていなかったという方が以外と多いようです。

既に治療中の方もご参加いただけます。

■ 薄毛

男性以上にお悩みの方が多い女性の薄毛に関しての治験。

壮年性脱毛症(生活習慣やストレスなどによる脱毛症)に対する新しい治療法の効果を確認するためにおこなわれます。

美容専門クリニックが治験を実施することが多く、治験終了後も治療のため通院される方が多くいらっしゃいます。

■ 月経困難症

女性にしか受けられない治験といえば、月経に関するもの。

「月経痛がひどく起き上がることができない」「痛みが強いため学校や会社を休んでしまう」など、月経時に生活が困難になるほど症状が重い人を対象とすることもあります。

治験に参加するための条件として「月経周期の安定」「参加予定日に月経が始まる可能性が高い」など特殊な条件もありますが、治験を実施する施設の治験コーディネーターと相談してタイミングが合う日程で参加していただくことになります。

■ ニキビの塗り薬

10~20代にかけて悩まされることが多いニキビ。

お顔にニキビがある方に、塗り薬をお試しいただく治験です。

ニキビで悩んでても、なかなか病院に行くことがないと思いますが、治験をきっかけに専門医のもとで治療を受けてみるというのも一つの手段です。

治験に参加するときの注意点

治験参加の注意点

それでは女性が治験に参加するときの注意点を4つほどチェックしましょう。臨床試験の中でも治験は、薬を使ってその効果や安全性を調査するものですから、特に注意が必要です。

1:避妊は絶対に守ること

治験に参加する際に注意事項を説明されますが、特に重要なのが妊娠のこと。

治験では、治験期間中に避妊にご協力いただきます。これは治験薬が母体や赤ちゃんに影響を及ぼす可能性を避けるためです。

もちろん、すでに妊娠している女性は治験に参加できません

2:治験参加中に妊娠した場合はすぐに申告

妊娠はすぐに申告

避妊していたとしても、長期試験などの場合は、参加途中で妊娠する可能性もゼロではありません。

もし妊娠が発覚した場合はすぐに治療を中止しなければなりません。お腹の中の赤ちゃんへの影響を考えると、妊娠がわかった段階で治験を継続することができないからです。

その際、すでに妊娠期間中に治験を受けていたことになるため、赤ちゃんが無事に産まれるまで「経過観察」や「追跡調査」が必要となります。安全に元気な赤ちゃんを産むために、妊娠がわかったらすぐに申告を行いましょう。

3:薬やサプリメントの服用制限

サプリメント(ビタミン)

日常的に薬やサプリメントを飲んでいる女性もいるかと思いますが、治験や臨床試験の内容によっては、参加期間中これらの服用制限がある場合があります。これは、効果や副作用が出た場合に、「試験品」と「元々服用していたもの」どちらの影響なのかを正確に把握するための決まりごとです。

日頃から常備薬が手放せないという人は、参加基準を確認し、申告のうえで参加するようにしましょう。

4:治験に参加をしたら期間を空ける

治験を受けるだけで報酬がもらえるため、何度も治験を受けたくなりますよね。

しかし、1度治験を受けたら基本的に「3ヶ月以上」間を空けなければいけません。

これを休薬期間と言います。

参加した治験薬の影響が体内に残ったまま次の治験を受けると、その薬の正確な効果を測定しにくくなってしまうのです。

また、薬を使い続けると身体に悪い影響を及ぼしかねないため、最低でも指定された期間は間を空けましょう。

ただし、健康食品やスキンケア・化粧品などの臨床試験の場合は、医薬品の治験とは異なり基本的に「1ヶ月ほど」期間を空ければ参加できます。

おすすめ2:化粧品・美容モニター

化粧品モニター

化粧品などの美容モニターは、メーカーが商品の販促用のエビデンス(証拠)のために効果を試したり、当局への申請前にその効果や安全性を示すために行われます。

ここ数年で「シワを改善する」とうたっているアイクリームが増えたと思いませんか?実は、平成23年7月に「乾燥による小ジワを目立たなくする」という効能表現を、化粧品に表示し広告することができることになりました。

化粧品広告

ただし、このような効能を表示するには、ガイドラインに基づく臨床試験を行い、効果を確認することが必須となっています。その効果を確認する試験にご参加いただき、試験品を試してもらうのが化粧品モニターです。

効果効能をうたっている化粧品は高価なものがほとんどです。その製品を無料で1~2ヶ月も試せるうえに、モニターの参加者には謝礼が支払われますので「報酬をもらいながら、きれいになれる」一挙両得の女性にとても嬉しいモニターです。

また、1回の参加で所要時間が2時間程度と短めなので、手軽に参加できます。お子様の幼稚園の送り迎えに間に合うように参加したい!といったママさんにも好評です。

注意点:
・アトピー性皮膚炎やその他皮膚のご病気がある方、ヒアルロン酸注入などの美容医療を受けた事がある方はご参加いただけません。
・モニター期間中は、顔へのエステなどの美容施術ができない、まつげエクステができないなど制限がかかります。

化粧品モニターの募集例

化粧品モニター募集例

シワ化粧品

シワを改善する効果が見込めるスキンケア・化粧品を数週間、実際に使用して、その効果を検証するモニターです。

期間中は毎日簡単な日誌の記入をしてもらい、定期的に来院していただく必要があります。

シミ化粧品

シミ化粧品

シワの改善と並んで女性に人気なのが、シミ改善効果があるスキンケア・化粧品のモニターです。

大きなシミや肝斑など顔にシミがある方を対象として、シミが消えたり薄くなるかについて検証します。

シワ・シミなどの化粧品モニター全般に言えることですが、基本的には美容専門クリニックで実施されるので、治験参加の際に美容に関する悩みも専門医に相談できるので人気が高くなっています。

■ 美容ローラー

顔や脚、お腹などに使用する美容ローラーをお試しいただくモニターで、すでに市販されている商品の改良をするために実施されたりします。

大変人気がありますが、身体の片側だけしか使用できないなど、使用制限がかかることがあります。

■ 赤ちゃん(乳幼児)対象のモニター

化粧品ではありませんが、赤ちゃんを対象としたモニターもあります。

おもに0歳~2歳までのお子様を対象としたもので、日焼け止めやボディークリーム、ボディーソープをお試しいただくといったモニターです。

試験品の使用期間は4週間前後で、2回程度指定の実施施設にお越しいただきます。

お子様対象と聞くと少し心配に思われるかもしれませんが、専門医がお肌の状態などを丁寧に診察し安全に最大限配慮されています。

ぺいるーとでも過去何度も赤ちゃん対象のモニターを募集しており、リピーターになってくださるママさんも多いのが特徴です。

美容ローラー

化粧品モニターの流れ

化粧品モニターにはちょっと興味があるけど、どんなことをするのか分からないとやはり不安ですよね。

実際に「シワクリーム」のモニターを例に、事前検診の内容からモニター参加中におこなっていただくことを簡単にまとめました。

化粧品モニターの流れ(事前検診〜本試験)

おすすめ3:健康食品モニター

健康食品モニター

健康食品も化粧品に次いで、女性にとても人気があるモニターです。

販売前の最新の商品を無料で試すことができ、謝礼も高額になることが多いため、募集開始と同時にあっという間に募集が締め切られてしまう場合もあります。

ところで皆さんは、コンビニなどで「お腹の脂肪を減らすのを助ける機能があることが報告されています」などと書かれている商品を見たことはありませんか?

特定保健用食品の許可マーク

〈特定保健用食品の許可マーク〉

化粧品と同じく、このような効果効能を表示する為には、製品を一定期間使用していただき、専門医師の診察や検査などによって有効性や安全性を確かめる「評価試験」を行う必要があります。

化粧品のモニターよりも募集人数が多いケースも多く、参加できるチャンスが多いのもこのモニターの特徴です。

健康食品モニターの中でも特に人気があるのが、便秘を改善したり女性なら誰しもが気になるダイエット関連のモニターです。

健康食品モニターの募集例

健康食品モニターの募集例

■ 内臓脂肪を減らす

内臓脂肪を減らす効果が見込めるサプリメントやドリンクを飲んでいただき、その効果を確認するモニターです。

内臓脂肪を減らす効果が、どの程度あるかを検証します。

■ 肌のうるおいアップ

お肌の乾燥が気になる方を対象にドリンクを飲んでいただき、その効果を確認する治験です。

ドリンクを飲む事で肌のうるおいが、どのように変化したかを検証します。

健康食品モニターの流れ

「内臓脂肪を減らすサプリメント」のモニターを例に、事前検診やモニター参加中の流れをご説明します。

健康食品モニターの流れ

化粧品・健康食品モニターに関するよくある質問

化粧品や健康食品モニターでよくある質問

化粧品や健康食品を買わされたりしない?

そのような事は一切ありません。あくまで、試験品の効果を確認する為だけに行われるので安心してご参加ください。

販売前の化粧品をつかって、肌が荒れたりしない?

残念ながら絶対に大丈夫とは言いきれません。それは市販の化粧品も同じことですが、だれが使っても肌に合う化粧品というのは存在しないからです。

モニター期間中、お肌に異常や異変を感じた場合は、担当者と相談のうえ中止する事も可能です。

ほんとうに効果はあるの?

化粧品・健康食品モニターどちらにも言えることですが、効果を確認する為に行われるものなので、絶対効果があるとは言えません。

化粧品モニターの場合は、お顔の片側しか試験品を使えない場合や、片側に有効成分が含まれたもの、もう片側には含まれていないものを使い比べていただく事もあります。

家族や友達と一緒に参加できる?

ご家族やお友達との参加も可能です。ただし、事前検診の結果でお友達は不適格になってしまい自分だけ参加となる事、またその逆もありますので、ご了承ください。

ママ友

女性のモニター募集が多い地域

全国各地でモニターの募集が行われていますが、実施場所は主に東京や大阪・福岡・札幌などの都市部に集中しています。

これまで説明してきたように治験や臨床試験などのモニターは誰でも参加できるわけではなく、参加条件がしっかりと定められています。特に女性はホルモンバランスの変化で体調も変わりやすく、特に月経や妊娠など将来への影響も考えられます。

治験に参加する際には、あなたの身の安全を守るために参加条件を確認し、申告したうえで参加するようにしましょう。

それでは、実際に女性が参加できるモニターを探してみましょう!

女性のモニター特集!