治験バイト入門|はじめての方向けに全体像と参加のポイントをまとめて解説

治験と聞くと、自分とは関係のない言葉だと感じるかもしれませんが、私たちがふだん使っている薬はすべて、治験を通して世の中に生まれてきました。

このページでは、意外と身近な治験について、仕組み・安全性・謝礼(負担軽減費)・参加の流れを、初めての方にも分かりやすく解説します。

◾️ 30秒でわかる治験バイト

  • 正体: 新しい薬の開発に協力する有償ボランティア
  • 謝礼: 参加の負担を補う「負担軽減費」が支払われる
  • 安全: 国のルール+第三者(治験審査委員会)の審査のもとで実施
  • 参加: 同意前でも参加中でも、いつでも辞退できる

目次

治験とは?

治験とは、新しい薬が本当に効くのか、そして安全に使えるのかを確かめるために、人を対象に行う試験です。

治験で効果や安全性が確認された薬は、審査を経て承認され、病院で処方されたり薬局で販売されたりするようになります。

なお、治験はインターネット上で「治験バイト」「治験アルバイト」と呼ばれることもありますが、実際には薬の研究に協力する“有償ボランティア”に分類されます。

参加の負担(時間・交通費など)を補う目的で「負担軽減費(謝礼)」が支払われる場合があるため、アルバイトのように見えることがありますが、あくまで研究協力の位置づけです。

入院・通院・日帰りモニター|参加スタイルの違い

治験は主に「入院タイプ」と「通院タイプ」の2種類があります。

さらに、治験とは別に、健康食品や化粧品などを対象とした「日帰りモニター(臨床試験)」もあります。

参加できる条件や生活への影響がそれぞれ違うため、まずは違いを整理しておきましょう。

入院タイプの治験

1泊以上の入院が必要な治験です。採血や検査が多く、決められたスケジュールで過ごします。

健康な成人男性が中心ですが、案件によっては女性対象もあります。

通院タイプの治験

決まった回数だけ医療機関に通う治験です。2週間〜1ヶ月に1回など、指定されたスケジュールで通院します。

持病のある方を対象とするケースが多く、全国各地の医療機関で実施されることが多い点も特徴です。

日帰りモニター(臨床試験)

治験とは異なりますが、健康食品や化粧品などを使った臨床試験(モニター)もあります。

日帰りで参加できるものが多く、「入院する時間がない」「持病がなく通院治験の対象にならない」といった方でも参加しやすいのが特徴です。

詳しくは、日帰りモニターの解説記事をご覧ください。

治験の謝礼(負担軽減費)はいくら?目安と考え方

治験では、参加に伴う負担(通院・入院の時間や交通費など)を補う目的で、「負担軽減費(謝礼)」が支払われます。

あくまで“給与のような報酬”ではなく、参加者の負担を軽くするためのお金です。

謝礼の目安は以下の通りです。

スマホはスクロールしてご覧ください →

種類 目安金額(負担軽減費) 参加のイメージ 向いている人
入院タイプ(治験) 1泊あたり 20,000〜30,000円 1泊以上の入院。決められたスケジュールで検査を受けます。 まとまった日程を確保できる人
通院タイプ(治験) 1回あたり 10,000円(大学病院の場合 7,000円の例も) 指定された回数だけ医療機関に通います。 入院が難しい人/通いやすい場所に参加先がある人
日帰りモニター(臨床試験) 募集内容により異なります(来院回数・拘束時間によって変わります) 健康食品・化粧品などのモニター。日帰りで参加できるものが多いです。 治験よりハードルを下げて始めたい人

治験の参加により得られる報酬額、治験の参加にかかる費用などが気になる場合には、ぜひ以下もあわせてご一読ください。

治験は安全?参加者を守る4つの原則

治験は「人体実験」のように見えるかもしれませんが、参加者の安全と権利を守るためのルールが整えられています。

治験の参加者を守る4つの原則

  • 被験者の人権、安全及び福祉に対する配慮
  • 自由意思によるインフォームド・コンセント(同意説明)
  • 治験審査委員会(IRB)が事前に審査・承認
  • 被験者の損失は適切に補償

前提として、治験では科学と社会のための利益よりも、被験者の人権・安全・福祉に対する配慮が最重要視されています。

治験の参加前には、期待される効果や想定される副作用について説明があり、納得できない場合には参加前や参加中のどの段階でも途中辞退が可能です。

また、必ず治験審査委員会(治験が科学的・倫理的に正しく実施されるか審査する組織)が承認した計画書に遵守して実施されるため、第三者機関が不適切だと判断した計画は承認されず、治験は実施できません。

これが、本人の意思を無視して行われる非倫理的な人体実験とは異なる点です。そして、万が一の健康被害に備えて、治験には補償の仕組みがあります。

より詳しく「副作用リスク」「補償」「過去の事例」まで知りたい方は、こちらの記事で整理しています。

参加者から見る治験のメリット

治験へ参加することで、社会や参加者自身にもたらされる主なメリットは3つあります。

  • 社会貢献につながる
  • 負担軽減費(謝礼)が支払われる場合がある
  • 新しい治療薬を試す機会になる

社会貢献につながる

治験参加者の協力により、新薬の有効性や安全性の検証が進展します。より安く、より安全かつ効果的な薬を発売するための協力者として、治験参加者は社会になくてはならない存在なのです。

治験は謝礼金ばかりに焦点を当てられますが、その本質的な意義は「後世に優れた医療を残す」という部分にあります。治験への参加は、病気に苦しむ人たちへ寄り添う意義のある取り組みだとご理解いただければ幸いです。

負担軽減費(謝礼)が支払われる

治験では、通院・入院に伴う負担を補う目的で、負担軽減費が支払われます。

※金額は治験の内容によって異なります。目安や考え方は、こちらでまとめています。

新しい治療薬を試す機会になる

治験へ参加することで、最先端の治療薬を試す機会を得られます。

通常の診療よりも詳しい検査を受けられるため、金銭的な負担を負うことなく医療の恩恵を受けられる点もメリットでしょう。また、これまで自覚のなかった病気を発見する機会になることもあります。

参加者から見る治験のデメリット

治験に参加するうえで、事前に知っておきたい注意点は主に3つです。

  • 参加中は制限・制約がある
  • 副作用のリスクがある(※ゼロではない)
  • プラセボ(偽薬)を使う場合がある

治験参加中は制限・制約がある

治験参加中は日誌の記録や、決められたスケジュールに合わせた来院が必要です。入院治験の場合、自由時間はありますが、基本的に外出はできません。

副作用のリスクがある

治験薬はごく稀に、予期しない副作用が起こる可能性があります。

ただし治験では、参加前に副作用を含む説明が行われ、納得した場合のみ参加します。不安があれば同意前に辞退でき、同意後や参加中でも途中辞退が可能です。万が一の際には医療スタッフによる治療体制や補償も整備されています。

プラセボ(偽薬)を使う場合がある

治験では、有効成分を含まないプラセボ(偽薬)を使用する場合があります。これは「薬の効果かどうか」を正しく確認するために必要な方法です。

治験の応募から参加までの流れ

「ぺいるーと」を例に、治験の応募から参加までの一般的な流れをご紹介します。(募集内容により一部異なる場合があります)

1)参加条件を確認して申し込み

年齢・性別・BMI・日程などの条件を確認したうえで応募します。

2)事前アンケートに回答

応募後に届くアンケートに回答し、参加条件に合うか確認します。

3)予約日を電話で決定

条件に合う方へ、ぺいるーとからお電話で日程や来院場所をご案内します。
(不安がある場合は、この時点で相談もできます)

4)同意説明と健康診断(スクリーニング)

治験内容の説明を受け、納得したうえで同意し、健康診断を行います。

5)合否連絡

健康診断の結果をもとに、参加できるかどうかの連絡があります。

6)合格後、治験へ参加

合格した方のみ、本参加(通院または入院)へ進みます。

治験の事前検診で不合格になりやすいポイント

治験は、応募すれば誰でも必ず参加できるわけではありません。事前の健康診断(スクリーニング)で基準を満たした方のみが参加できます。

初めての方がつまずきやすいポイントを、先に確認しておきましょう。

  • 健康診断前後は生活習慣が大事(飲酒・喫煙・睡眠不足で数値が乱れやすい)
  • BMIや検査値など、条件が細かい募集もある
  • 予定どおり通院・来院できることが重要(直前キャンセルは避けたい)
  • 入院治験は自由時間もあるが、外出はできない

治験に参加するには、事前の健康診断(スクリーニング)に合格する必要があります。「前々日からの禁酒」「十分な睡眠」「当日のこまめな水分補給(水)」を意識するだけで、検査数値が乱れにくくなり、不合格のリスクを減らすことができます。

合格するためのコツはこちらで詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

リスクがゼロとは言い切れませんが、治験は参加者保護のルールが整備され、IRBの審査・同意説明・補償などの仕組みがあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

現金手渡し、もしくは後日振込となります。

謝礼や報酬についてはこちらの記事で詳細をご覧ください。

入院は1泊あたり2〜3万円、通院は1回1万円程度が目安です。

基本的に交通費以外の費用はかかりませんが、通院の治験には初診料や再診料が必要になることがあります。案件によって異なるので募集情報をご確認ください。

治験は有償ボランティアのため、一般的なアルバイト(給与)とは扱いが異なります。

ただし、受け取った金額によっては確定申告や住民税の申告が必要になることがあり、その手続きによって勤務先に知られる可能性もあります。

詳しくは以下の記事で解説しています。

受け取った金額や状況により異なります。詳細は税金に関する記事で解説しています。

はい、辞退できます。同意前だけでなく、参加中も辞退可能です。ただし、治験の内容によっては辞退後に安全のための対応(通院など)が必要になる場合があります。

案件により異なります。採血部位のタトゥーなど、検査や評価に影響する場合は参加できないことがあります。

案件によります。事前健診の数値に影響するため、禁煙・節制が求められる場合があります。

多くは健康な成人男性を対象にすることが多いですが、女性対象の案件もあります。案件の条件をご確認ください。

通院治験は持病のある方を対象とするケースが多いです。症状に合えばご応募いただけます。

あります。健康診断で基準を満たしているか判断され、合格者のみ参加できます。合格のコツは以下の記事で解説しています。

初めての方がイメージしやすいよう、治験に参加した方の体験談をまとめています。入院治験・通院治験それぞれの流れや、参加中の過ごし方も参考にしてください。

治験募集サイトの選び方

治験募集サイトを選ぶときは、次の3点をチェックしましょう。

  • 個人情報保護の認定マークがあるか(Pマーク・ISOなど)
  • 「楽に高収入」など、過度な金銭誘導がないか
  • 登録後の連絡頻度が過剰ではないか

治験はボランティア活動の一種です。安心して参加できる環境が整っているサイトを選ぶことが大切です。

もっと詳しく!治験の豆知識

薬や医療のニュースでよく聞く「臨床研究」「臨床試験」「治験」は、似ているようで意味が少しずつ違います。

「治験は臨床試験とどう違うの?」と気になる方は、図解つきで整理したこちらの記事も参考にしてください。

ぜひ社会貢献の一環として治験参加のご検討を

治験は、新しい医療を生み出すために欠かせない取り組みです。不安や疑問がある方も、まずは募集内容を見てから判断できます。

ぺいるーとに無料登録して、参加条件に合う募集があるか確認してみてください。

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