イボができる原因と治療・予防法について

【疾患コラム】

 イボができる原因と治療・予防法について

 

[目次]
イボの種類と原因
-実はウイルス性皮膚疾患
-ウイルスが原因のイボは、うつるのか?
-全部ウイルス性なの?
ウイルス性のイボの治療法と予防について
-治療について
-予防について

 

□イボの種類と原因□

治験・臨床試験モニターを募集する「ぺいるーと」が、いろいろな疾患の情報をご紹介します。

今回は「イボができる原因と治療、予防法について」を題材にしたコラムです。

 

イボとは手足や顔など皮膚にできる突起物です。

医学的には皮膚病であり「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれています。

それでは「イボの原因」をご紹介していきます。

 

実はウイルス性皮膚疾患
 

一般的なイボは、ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスの一種が皮膚に感染してできます。

皮膚表面にできたキズからこのウイルスが潜り込んで感染し、その後感染した細胞が分裂、異常増殖がはじまり塊となって皮膚の外に盛り上がってきます。

それがウイルス性のイボで「ウイルス性疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれるものです。

 

つまり正常の健康な皮膚にイボができることはなく、小さなキズなどがあるとそこから感染しイボをつくると考えられています。

このタイプのイボは丸みをおびた形で表面がザラザラし硬くなります。

痛みを感じることは、ほとんどありません。

 

そして、子供に多い「ミズイボ」もまたウイルスが原因です。

これはヒト乳頭腫ウイルスとは別の軟属腫ウイルスが原因でできるイボです。

このイボは表面がツルツルしており、中央が少しへこんでいます。

 

先述のイボはキズから感染しますが、ミズイボは毛に感染すると考えられています。

そのため、手のひらや足の裏を含む手足にできやすいイボに対し、ミズイボは毛のない手のひらや足の裏にできることはありません。

 

ウイルスが原因のイボは、うつるのか?
 

ウイルス感染が原因なので「うつる可能性」はあると言えます。

しかし、皮膚や粘膜は構造や免疫の働きなど様々なバリア機能があり、ウイルスや細菌などから守られています。

そのため正常の皮膚や粘膜には感染しにくいと考えられています。

 

免疫力の低下を引き起こす病気にかかっていたり、皮膚のバリア機能が低下している(アトピー性皮膚炎など)と、発症しやすいケースといえます。

毛に感染するといわれるミズイボのウイルスは、水を介して感染する可能性があることや水泳用具を介してうつる可能性が指摘されています。

小さな子供がミズイボに感染したときにプール遊び等を控えさせるのはこのためです。

 

全部ウイルス性なの?
 

イボの中にはウイルス感染とは無関係の突起物もイボと言われることがあります。

ウイルス性ではないイボは、長年の紫外線が原因であったり、摩擦や加齢が原因でできるイボです。

ウイルス性のないイボはレーザーで目立たないように切除できます。

 

□ウイルス性のイボの治療法と予防について□

それではイボの治療方法と、できないための予防法をご紹介していきます。

 

治療について
 

ウイルス性のイボ治療は液体窒素を用いた「冷凍凝固療法」の外科療法が一般的です。

液体窒素をイボに当て冷凍します。

これは超低温で瞬間的に組織を凍結し壊死させると同時に、局所に炎症を起こし炎症反応による抗ウイルス効果を期待しています。

通常3〜10回程度の処置が必要となります。

ウイルス性のイボを触ったり自分で取ろうとすると悪化し逆に増えることがありますので、無理に触らないようにしましょう。

 

予防について
 

ウイルス感染とはいえイボやミズイボに対する予防ワクチンはありません。

全く罹らないようにするのは難しいですが、これまで述べたようにイボのウイルスは、指のさかむけ、靴擦れやマメの皮めくれなど、皮膚表面の小さなキズから感染します。

ですので外傷を受けることの多い手足に対するスキンケアをし、イボのできにくい環境を作ることが大切だと思われます。

 

こういったイボをつくるメカニズムを知ることで、予防のヒントになるのではないでしょうか。

またウイルスに接触してもうつらない人もいますし、イボは適切な治療を受けることで短い期間できれいに治ると言われているので、あまり神経質になる必要はありません。 

しかし次第に増大や拡散することもありますので、気になる突起物ができた場合には速やかに皮膚科を受診し、医師の診断を受けてタイプ別の治療を行うようにしましょう。

 

 

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