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疾患持ちの方にとってメリットとなる治験による医療費免除

【治験中級者向け】

 疾患持ちの方にとってメリットとなる治験による医療費免除

 

[目次]
治療にかかる高額な医療費が治験では無料に?
-疾患をお持ちの方を対象とした治験のフェーズとは
-最大のメリットは新しい治療を受けられること
-新薬開発に協力することでの社会貢献を

 

□治療にかかる高額な医療費が治験では無料に?□

 

治験・臨床試験モニターを募集する「ぺいるーと」が、治験についての見識があってよりためになる情報がほしいという方に向けて実践的な情報をご紹介します。

今回は「疾患持ちの方にとってメリットとなる治験による医療費免除」を題材にしたコラムです。新薬開発の治験において多くの方は健康的な成人を対象として考えると思いますが、実は疾患をお持ちの方を対象としているものもあります。

疾患をお持ちの方が治験を受けていただくことで、医療費を負担しなくてもいいことをご存知でしょうか。
※医療費負担については、現在の治療内容や治験の内容により異なります。

 

疾患をお持ちの方を対象とした治験のフェーズとは
 

大学生や専門学生などが長期休みを利用して受ける入院込みの治験は、フェーズⅠやBE試験(生物学的同等性試験)に該当します。

※BE試験とはジェネリック薬品と先発医薬品が生物学的に同等であることを確認、証明するための試験です。

これは健康成人を対象とした治験であり、薬候補物質を摂取した際の吸収・分布・代謝・排泄という体内の動態を調べる「薬物動態」がメインとなります。そのため、病気に対して薬がどのような効き目があり、どの程度治癒できたのかを調べるものではありません。

 

一方、フェーズⅡ・Ⅲに関しては薬の効果について判断するフェーズとなっており、この段階の治験こそが疾患をお持ちの方が対象となるのです。

募集事項の対象となる疾患をお持ちの方に参加してもらい、治験薬の有効性や安全性、また用量や用法を確認・検証するために行われます。

そのため、フェーズⅡ・Ⅲは「治験参加=治療」に紐づくものであり、まだ世に出回っていない治療を試す機会にもなるのです。

 

疾患をお持ちの方を対象とした治験においては、糖尿病や高脂血症、ぜんそく、骨粗しょう症などの募集が多く見受けられます。

一般の方にも広く知れわたっている病気のため、実際にその症状に苦しんでいる人に対して効果・効能を調べることになります。

したがって疾患をお持ちで早期の改善を目指している方は、自身の症状に該当する治験がないか調べてみましょう。先進的で有益な治療が受けられるかもしれません。

 

最大のメリットは新しい治療を受けられること
 

疾患をお持ちの方がフェーズⅡ・Ⅲの治験に参加することの最大のメリットは、費用負担することなく新しい治療を受けられることです。

治験における新薬の費用は基本的に製薬会社の負担となります。

そのため、最新の治療にもかかわらず、その薬に対する費用はかからないという非常にうれしい側面があります。

 

しかし、参加していただく治験によっては、一部の診察代が自己負担となるケースもあるので注意が必要です。

あくまで負担するのは治験で使用する薬の費用になります。

そのため、治験以外での診察・お薬の処方は、別途料金がかかることもあるのです。

ただし、治験に参加する場合には参加者の経済的負担を軽減する目的で負担軽減費が支払われます。

交通費などの負担を軽減するために支給されるこの費用の存在によって、一般的には治験参加で支払いの方が多くなるということはないでしょう。

つまり、通院にかかるさまざまな費用を鑑みたとしても、負担軽減費が支払われ、さらに治験の薬の費用は製薬会社の負担であるため、自己負担する費用はないと考えられます。

そのため、疾患持ちの方が治験に参加することに対して金銭面のデメリットは一切ないのです。

 

新薬開発に協力することでの社会貢献を
 

糖尿病や高脂血症、ぜんそく、骨粗しょう症などの病気だからこそ、社会貢献を果たせるのがフェーズⅡ・Ⅲにおける治験です。

病気は当然かかることを避けたいものですが、自身の苦しみを軽減するのはもちろん、他人の治療の役にも立てるということは、非常に意義深い行動だと言えるでしょう。

 

疾患をお持ちの方が治験を行う場合は、フェーズⅠとは異なり、入院を必要とするケースはほとんどありません。

そのため、通常の治療と同様に通院によって症状改善を目指す中で、それが新薬開発にまで役立っているということは、自身が考えるよりもかなり価値があります。

持病にお悩みの方がいたら、一度治験の募集項目を確認してみることをおすすめします。

治験によって自身の辛い症状の改善はもちろんのこと、世の中のためにもなる可能性があるだけに、参加を躊躇う理由はほとんどないと言えるでしょう。

 

 

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