治験・臨床試験で自己負担になるもの・そうでないもの

【治験初級者向け】

 治験・臨床試験で自己負担になるもの・そうでないもの

 

[目次]
治験・臨床試験における自己負担とは
-自己負担がほとんどない治験のフェーズI
-フェーズII以降は診察代を支払う必要あり
-治験薬代や検査費用は製薬会社が負担

 

□治験・臨床試験における自己負担とは□

治験・臨床試験モニターを募集する「ぺいるーと」が、治験についての知識がほとんどない・まったくないという方に向けて基礎知識をご案内するコンテンツです。

今回は「治験・臨床試験における自己負担の費用」についてご紹介します。

治験や臨床試験は参加することによって負担軽減費を得ることができる有償ボランティアです。

しかし、受ける検査の種類によっては自己負担金が発生するケースもあるので注意しましょう。
 

自己負担がほとんどない治験のフェーズⅠ
 

治験や臨床試験は新薬の開発に対して大きな貢献を果たす有償ボランティアに該当します。

ただし、ボランティアという言葉を聞くと、参加にかかる交通費などの費用はすべて自己負担であるかを心配する方もいるでしょう。

 

中には「社会貢献をしたいけれども、自己負担が大きいようなら参加を見送りたい」という方もいるかもしれません。

しかし、ご安心していただきたいところですが、治験や臨床試験のフェーズⅠ(順序別に紹介します~治験・臨床試験の流れ~)に関しては自己負担がかかるケースはほとんどないのです。

 

治験や臨床試験は労働や仕事には分類されておらず、支払われるお金は報酬ではなく、負担軽減費と呼ばれています。

つまり、有償ボランティアに参加することでもらえるお金は、被験者にかかる負担を減らす目的で支払われているのです。

 

そのため、治験に参加するために支払った交通費などは自己負担することなく、負担軽減費という形で支払われます。

以前までは治験や臨床試験に参加した際に受け取るお金は「治験協力費」と呼ばれていました。

しかし、有償ボランティアに参加することで被験者に費用の自己負担や肉体的負担がかかることから負担を軽減するために支払われる費用という名目となり、現状の名前が定着しました。

 

ただし、一点注意しておくべきは、負担軽減費は基本一律の料金であることです。

そのため、遠方から参加する場合は別途に交通費が支払われるケースはほとんどないので、事前に確認しておくことをおすすめします。
 

フェーズⅡ以降は診察代を支払う必要あり
 

フェーズⅠの治験や臨床試験においては自己負担するケースはほとんどありませんが、疾患者を対象として行われるフェーズⅡ以降については、自己負担金が多少なりともかかる場合の方が一般的だと言えるでしょう。

 

なぜならばフェーズⅡに関しては、一般の病院で治療と同様の流れで治験を行うことがほとんどであり、初診料や再診料に関しては自己負担で支払う必要があるからです。

治験や臨床試験は新薬の投与に協力することであり、治療費においては別途かかります。

そのため、初診料で2000円前後、再診料で1000円前後の自己負担を強いられるのが一般的です。

 

しかし、それらの費用も負担軽減費よりも高くなるケースは非常に稀だと言えます。

家から病院が遠く、通うのに交通費がかなり高くつく場合を除けば、交通費と診察代を支払ってもほとんどの場合でおつりがくることになるでしょう。

フェーズⅠに比べれば手元に残るお金は少なくなりますが、フェーズⅡ以降においても金銭的な負担を強いられることなく治療を受けられるという、非常に大きなメリットがあります。

 

まだ一般に流通していない薬を投与することにはなりますが、それは言い換えれば最新の医療をいち早く受けられることとも同義です。

有償ボランティアとして負担が軽減されることによって、実質的には無料で先端の治療を受けられることになります。
 

治験薬代や検査費用は製薬会社が負担
 

各フェーズにおいて自己負担はほとんどなく、多くのメリットがある治験や臨床試験ですが、その費用はどこが負担しているのでしょうか。

治験や臨床試験を行うには、当然ながら薬代や検査費用がかかりますが、それらはすべて依頼者である製薬会社が負担することになっています。

 

製薬会社は新薬を開発するために莫大な費用がかかっていますが、治験や臨床試験における負担軽減費もその一部です。

しかし、そうした検査における協力があるからこそ、安全性と有効性のある薬として世の中に流通させることができるようになります。

 

厚生労働省に承認される医薬品を完成することができれば、製薬会社としても利益を上げることができるので、治験や臨床試験は関わるすべての人にとって有益だと言えるでしょう。

自己負担することなく、新薬開発という社会貢献に携わることができる治験や臨床試験。

負担を軽減するための仕組みが整っていることも踏まえて、自身の条件とマッチする募集がある場合には積極的に社会貢献活動に参加されてみてはいかがでしょうか。

 

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