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治験はアルバイトではなく有償ボランティア

【治験初級者向け】

 治験はアルバイトではなく有償ボランティア

 

[目次]
治験はアルバイトではなく有償ボランティア
-アルバイトには該当しない治験や臨床試験
-治験は負担軽減費がもらえるボランティア
-積極的な参加で簡単にできる社会貢献を

 

□治験はアルバイトではなく有償ボランティア□

治験・臨床試験モニターを募集する「ぺいるーと」が、治験についての知識がほとんどない・まったくないという方に向けて基礎知識をご紹介します。

今回は「治験がアルバイトではなく有償ボランティアであること」に焦点を当てたコラムです。

よく学生の方が長期休みなどを利用して治験や臨床試験に参加することもあるかと思いますが、実はそれらがアルバイトに該当しないことをご存知でしょうか? 

アルバイトは本業や学業のかたわらで収入を得る仕事であるのに対して、治験や臨床試験は“有償ボランティア”に分類されます。

 

アルバイトには該当しない治験や臨床試験
 

治験や臨床試験に参加経験がある方のほとんどは、謝礼が出ることもあり、アルバイト感覚でいることは確かですが、先程も伝えたように、治験は有償ボランティアに分類されアルバイトではありません。

しかし実際にインターネット上でも「高額 アルバイト 治験」「高収入 アルバイト 入院」などのキーワードで検索すると、たくさんの情報にヒットしてしまいます。

 

そのため、多くの被験者やモニターの方は「治験や臨床試験はアルバイトに該当する」と誤った認識をしてしまうのです。

しかし、世間の認識とは裏腹に、実のところは治験や臨床試験は労働には当てはまらず、アルバイトではありません。

冒頭に述べたようにアルバイトの定義が「本業や学業のかたわらで収入を得る仕事」であるため、治験や臨床試験とは線を画すものといえます。

また、アルバイトなら給料や報酬だと思いますが、治験に参加した際にもらえるお金は報酬とは表現しません。

以前は「治験協力費」と呼ばれていましたが、本当は「負担軽減費」という呼び方が正式な表現となってます。

なぜ、負担軽減費と呼ばれているのかを説明すると、治験や臨床試験に参加する方の経済的負担を軽減するために支払われているお金だからです。

治験や臨床試験の種類にもよりますが、細かな検査をするためには、数日間の入院や複数回の通院をしなければいけないケースが多く存在します。

そのため、交通費がかかったり、診察費用が必要だったりすることがあります。

負担軽減費は、そうした被験者やモニターの不利益を救済するための制度なのでアルバイトとしてもらう給料とは異なります。

 

治験は負担軽減費がもらえるボランティア
 

負担軽減費の本来の目的や役割についてご紹介しましたが、世間の方が抱く治験や臨床試験の謝礼のイメージとは大きな乖離が存在します。

世の中には「治験=稼げる」と考えている人が多いようですが、それは正しい認識とはいえません。確かに負担軽減費は決して安くはない金額が支払われることが多々あります。

負担軽減費については「治験と報酬(負担軽減費)について」で詳しく紹介しています。

 

しかし、それは被験者やモニターの方にとって当然メリットではありますが、本質ではないのです。

治験や臨床試験への参加は、医薬品や健康食品などの有効性や安全性などをチェックするために行う極めて社会貢献性”の高い行為と言え、決してアルバイトではありません。

医学的データーを取ることに協力し、未来の医薬品や健康食品の開発に一役買うことで、治せる病気や救える命を増やすことができるかもしれません。

 

そうした高尚な行いでもあるため、治験や臨床試験は有償ボランティアという呼び方をされています。

ボランティアの特徴としては自らの意志で社会活動などに参加し、奉仕活動を「無償」で行うことです。

「お金をもらわずに誰かのために行動できることが素晴らしい」という考えが世間一般にも浸透しているため、ボランティアに参加することは多くの場合で称賛されることになります。

一方の有償ボランティアは、同じく行い自体は人として模範的な行動ですが、お金をもらえるということでアルバイトと混在し、多くの人に正しい認識がされていないのが現状です。

 

積極的な参加で簡単にできる社会貢献を
 

一般的な認知度が低くお金の面ばかりがフィーチャーされるため、本来の目的や本質的な部分が誤解されやすい治験や臨床試験ですが、実はもっとも簡単に参加できる社会貢献でもあります。

体力と時間さえあれば、自身の条件に合った内容に参加するだけで、新薬や新製品の開発に協力することができるのです。

 

治験や臨床試験は、有償ボランティアであり、無理することなくできる社会貢献だからこそ、より多くの方に参加してもらうことが理想といえます。

そうすることで、より多くのサンプルが得られ、医薬品や製品の精度がより高まることにも期待できます。

 

有償ボランティアというネーミングは、あまりピンとこないかもしれませんが、あまり認知されていない社会的な価値を広めていくのは、一人ひとりの行動なのです。

現在、社会に流通している医薬品や健康食品は、当然ながら安全性や有効性が保証されています。

 

それは多くの方が、労力を割いて治験に協力してくれたことによる賜物でもあるのです。

大げさにいえば、そうした多くの方の支えによって今の社会が成り立っているとも表現できます。

今後、より多くの人が治験や臨床試験に積極的に参加することで、社会的認知度も変わってくるかもしれません。

 

 

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